「狙った試合は必ず力を出せる状態に!
交流磁気がコンディショニングを支える」
と断言していただいているのは、福島大学人間発達文化学類教授 川本和久氏です。
アメリカに留学していたとき、カール・ルイスなどトップアスリートのコーチを務めた
トム・テレツさんとの出会いが、川本先生のコーチングの原点になったそうですが、どんなことをテレツさんから学んだのでしょうか。
アメリカから帰国後、福島大学の快進撃が始まります。
テレツさんから学んだことを基に、どのようにして川本先生の理論を確立したのでしょうか。
テレツから得たインスピレーションと、パーツがあるだけで、
まだ根本は分かっていませんでした。
要はニュートン力学にかなった正しい走り方を、いかにして身につけるかなのですが、
いろいろ試行錯誤をしながら、5年くらいかかったと思います。
私たちがポン・ピュン・ランと呼んでいる理論は、
のちに女子100メートルの日本記録を出す、
二瓶秀子(旧姓・雉子波秀子)と一緒に作り上げたものです。
私が伝えたイメージを、彼女はすぐに体で表現できる天才でした。
二瓶のおかげで理論を体系化でき、系統的に説明ができるようになったのです。
それから目に見える形で、福島大の選手たちが結果を残し、
全国レベルの成績をあげられるようになりました
恵まれたスポーツ環境とは言えない地方の国立大学が、
日本記録を連発することに、多くの人が驚いたのではないでしょうか。
最初は福島大も頑張っているねという程度でしたが、
川本先生は陸上競技にプラスになることなら、何でも貪欲に取り入れています。
交流磁気治療との接点は、どんなところから生まれたのでしょうか。
福島大学に赴任した頃から、磁気治療器を使っていました。
私自身が永久磁石を愛用しており、その頃から選手たちにも使わせていました。
現在の交流磁気治療は、うちの卒業生が教えてくれたんです。
’94年頃だったと思いますが、磁気治療のことは良く分かっていますから、
ほとんど説明の必要もありませんでした。治療器の性能も安定しており使い勝手が良く、交流磁気ならば、
さらに効果があるだろうと思い、迷うことなく導入しました。
私たちはどうしても効果だけ求めるところがあるのですが、交流磁気治療を惚れ直したのは、
「磁気と生体」研究会に参加してからです。
発表を聞いていると納得できることばかりで、たくさんのデータやエビデンスがあるのに驚きました。
あの研究発表会を生で体験して、この治療器は本物だと確信しました
川本先生も’00年に、研究成果を発表されています。
激しい運動後に発生し、疲労を感じる原因となる乳酸が、交流磁気をかけることで、
より早く減少するデータを示されました。
日常のトレーニングでも、疲労回復の目的で使われることが多いのでしょうか。
練習後の疲労回復が基本ですが、怪我をしている選手のリハビリで使うのを優先しています。
合宿に行くときも必ず持って行き、選手たちは現地に着くと、最初に交流磁気をセットしています。
あとは試合のときも常に携帯し、競技の合間に使っています。
研究会でも発表しましたが、激しい運動のあと乳酸が半減するまでの時間が、
交流磁気をかけると5分くらい早くなるんです。
競技会場ではすぐに疲労を回復し、一刻も早くベストコンディションに戻さなければならないので、
交流磁気治療はとても心強い味方です。
以前は大きな鞄に入れて治療器を持ち運んでいましたが、
携帯型ができたので、すごく便利になりました。
あれができたときは、私たちのために作ってくれたと思うくらい嬉しかったです
疲労回復のほかにも、何か別の作用があるのでしょうか。
最近は交流磁気治療が、免疫力を高めてくれる点に注目しています。
免疫力を高める研究データは、いくつも報告されていますが、
バランスをとって中庸のところに持ってくるのが、交流磁気治療の特徴になっています。
極端に高くなったり、低くなったりせず、ちょうど良いところに持っていくのだと思います。
S極とN極があって、同じエネルギーを出しながら磁気が回っているので、
中庸に落ち着くというイメージで捉えています。
いま私は、福島県立医大の大学院で免疫学を学んでいます。
スポーツと免疫の関係はあまり注目されていませんが、
これから研究すべき大きなテーマになるはずです。
選手の免疫力が高いか、低いのかによって、最終的なコンディションニングが左右されます。
福島大学はコンディショニングが上手いと言われ、狙った試合には、
必ず力を出せる状態へ持って行きますが、
それも交流磁気治療に支えられている面が大きいと思っています。
もちろん、トレーニングの組み立て方が最も重要ですが、
普段から交流磁気をかけているので、交感神経と副交感神経のバランスが良くなり、
免疫力を上手に使えているのでしょう。
こんなに交流磁気治療を行っているチームはないので、アドバンテージは大きいと思っています
陸上競技も、最終的には免疫力が勝敗を決するというのは、
とても興味深く感じます。
昨年の5月から、選手の皆さんが磁気針を使われています。
反応はいかがでしょうか。
一生懸命に使っています。
むしろやり過ぎで、みんなが青あざを作って、
最初はちょっと異様な感じでした。
昨年のインカレは、青あざだらけの福島大学が総合優勝しました。
選手は痛いところ、違和感のあるところ、あとはツボに沿って刺激しています。
青あざができるまで強く押さえる必要はないのですが、
それくらい選手たちは切実なんだと思います。
速くなるものなら何でも、すがりたい気持ちが強いんです。
その反面、自分で効き目がないと感じたら、すぐに止めてしまいます。
選手たちが今でも磁気針を使い続けているのは、やはり何か実感があるからだと思います
今年はオリンピックイヤーです。
最後は北京に向けて、川本先生の意気込みを聞かせてください。
今年はオリンピックイヤーです。
次のロンドンで活躍するため、北京ではしっかりと基礎をつくりたいと思います」
さらに次の次を考えている姿勢が素敵です。
私たちも精一杯、応援しますので頑張ってきてください。
本日はありがとうございました。
※2008年4月に対談した内容です。
選手寿命を延ばしてくれた交流磁気治療
激しい練習後の疲労回復や肉離れも克服
女子100メートル日本記録保持者
交流磁気治療は、’94年から引退するまで使い続けました。最初に磁気をあてたときのことは、今でもよく覚えています。温泉に入って、のぼせたような感じになり、血行が良くなるのを実感できました。
同じ私がいる訳ではないから、使っていない状態と比べるのは難しいですが、交流磁気治療をやるようになり、激しい練習をしたあとの回復が早くなったと思います。練習だけでなく、試合にも必ず持っていきました。ポータブルタイプができる前は、ベッドから治療器を取り出し、大きな鞄に入れて運んでいたんです。予選から決勝に向かうまでの間などに、ベストコンディションへ早く戻せるよう、磁気をあてていました。これで精神的にも落ち着けたと思います。
’97年に肉離れを起こしてからは、とくに太ももを両方から挟み、寝るときも磁気をあて続けました。結婚してからも、体のまわりをとり囲むように1台ずつ治療器を置き、大きなベッドで寝ていました。
30歳で日本記録を出したときは、体調やコンディションも良く、自己ベストは更新できると思いました。年齢が高くなると、疲労がとれにくいのですが、交流磁気治療に助けられ、競技を続けることができました。さらに私は、肉離れの影響により慢性的な太ももの張りとも、付き合っていかなければなりませんでした。怪我を克服し、私の選手寿命を延ばしてくれたのは、交流磁気治療のおかげだと、今でもありがたく思っています。
交流磁気治療の本!2013年1月25日発売
アマゾンからご購入いただけます。
「磁気治療が好き!ー心にも体にも優しい免疫も高まるエネルギー療法」
日下史章先生 上村晋一先生著
永野剛造先生 要明雄先生 川本和久先生にもご協力いただきました。
コスモの本より 1200円+消費税